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団体設立までの経緯

 

 2010年9月に早稲田大学社会科学部「都市・コミュニティデザインゼミ」としてゼミが設立されました。このゼミでは「市民による市民のための地域づくり」を具体的なフィールドで実践することを通じて、その方法論を学びつつ、地域の人々と一緒にまちづくり活動を行っています。設立から半年後、東日本大震災が発生し、「復興に際して都市・コミュニティを研究しているゼミとして、被災地に何かしらの支援ができないか」と、松島町での活動が始まりました。

 

設立後の主な活動

 

○松島海岸公園の復興整備案の提案(2012年8月〜2013年3月)

 松島町の中心に位置し、町の重要な拠点である松島海岸公園が復興整備されるのに際して、住民の声を幅広く計画に活かすためにお盆のお祭り「海の盆」において調査ブースを設置し、広く住民やこどもたち、また観光客の方からヒアリング調査を行うことで、住民のニーズを把握しました。また、地元の小学生と一緒に提案をつくる模型ワークショップを開催し、最終的にそれらを踏まえた再整備計画案をデザイン、提案しました。

 

○松島ベンチプロジェクト(2013年4月〜8月)

 震災によって瑞巌寺の杉並木は塩害によって伐採を余儀なくされました。そこで町のシンボルであった杉をなんとか活かそうと、松島第一小学校のこどもたちとデザインを考え、一緒に組み立てを行うワークショップを開催し、「松島らしさ」をテーマに計17基のベンチを制作しました。現在は松島商店街の各店頭に置かれ、お客さん・通行人など様々な人に使われるものとなっています。

 

○松島の「月」(2012年12月〜)

 日本三景の「雪月花」の中で、特に月の景勝地として古くから歌人に歌われてきた松島の「月」に注目し、これらを軸に新たな魅力を創造する活動を行っています。松島の月の美を実際に見てもらった上で、その観月文化を活かす企画を提案しています。

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